【本の感想】普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門

ファイナンシャルプランナーの山崎俊輔さんの著書「普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門」を読みました。私にとって本書はFIREを目指すうえでの「教科書」ともいえる内容であり、多くの学びと気づきがありました。

これまでFIRE本は片っ端から読んできましたが、FIRE達成までの投資手法に主眼が置かれていることが多く、内容の3分の1~半分程度が個別株とETFの解説に割かれているものもありました。それはそれで役に立ちますし、FIREを目指し始めた人にとっては金融資産を形成する以外のことは、走りながら考えれば十分なのかもしれません。

しかしいざ金融資産がある程度形成でき、FIREが具体的に見えてくると、気になることも増えてきます。例えば、

  • 家族の理解をどうやって得るのか?
  • リタイア後の住居をどうするのか?
  • 副業は必ずやるべきなのか?
  • リタイア後の最適な金融資産配分は?
  • リタイア後にまた働く可能性がある場合、どうやってスキルを維持・開発するのか?

といった具合です。

まず書籍を出されているFIRE達成者は独身であるケースも多く、「家族の理解」「リタイア後の住居」という点はあまり参考になりません。また、大半の著者は既に副業に取り組んでおり、読者にも副業を勧めます。しかし、家族の時間や趣味、(ある程度の収入が得られている)本業の時間まで削って副業に取り組むかどうかは人によって判断が異なるところでしょう。

リタイア後の資産運用については「4%ルール」が有名ですが、このルールは資産のほぼすべてを市場で運用することを前提にしています。しかし本書には「私はFIRE達成者が全額を投資に回すかどうか疑問に感じています。」という記述がありました。私も同感です。自分がリタイア後に資産の何%を運用に回せるかと考えると、おそらく最大70%くらいでしょう。となると、生活費の35年分くらいの資産がないと、4%ルールが成立しません(これは本当にキリがないですが…)。

リタイア後にまた働く場合も、「社会と繋がる」「相場が大暴落して働かざるを得なくなる」など理由は様々でしょうが、もし長く働くことから遠ざかっていた場合、提供できる価値がなくなっているかもしれません

これらをすべてひっくるめて、著者の「FIREを考えることは、ライフプランニングそのもの」という言葉につながります。今の会社で働くのはあと3年と決めたので、改めて自分のライフプランに向き合っていこうと思います。

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